測量技術者の哲学

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こんにちは。瀬古土地家屋調査士事務所　測量士の志知です。

測量士として大切なものは何か？をよく考えます。

測量という仕事は、『技術を売り物』としていますが、

『いくら高度な測量技術を持っていても、人間性が悪くては技術者として失格』

ということを測量会社時代から言われていました。

若い頃は、理解できなかったのですが、土地家屋調査士の補助者として経験を積む中で

やっと理解できたのが、測量はチームプレーであり、コンビネーションが大切であり、

境界線の決定には、地主様、隣接土地所有者様、関係する市役所の方、ハウスメーカーさんと

数多くの方との関わりがあります。

一人一人に寄り添うというのは難しいですが、測量をして一つ結果を出すには、それぞれの立場になって

客観的に判断できるかどうか？何を求めているのか？を考えれる時が、測量技術者として一流で一人前ではないか？と思います。

私が測量・土木を一生の仕事にすると決意した時に知った土木技術者の方の言葉があります。

瀬戸大橋建設で初代の本州四国連絡橋公団の所長を勤められました、杉田秀夫さんの言葉に

『橋を作ることの経験が他の人より多少余計にあったからといって、それは人生の価値とは違う。

偉大なる人生とは何か？それは橋を作るより難しい。』

私自身も、この言葉を大切にできる技術者の１人でありたいと思っています。