こんにちは。瀬古土地家屋調査士事務所 測量士の志知です。
今日のテーマは、「測量士と土地家屋調査士の違い」について掘り下げていきたいとおもいます。
まず、私たち土地家屋調査士事務所と測量会社の違いですが、土地家屋調査士を管理しているのは、法務省。
対して、測量士(測量士補)を管理しているのが、国土交通省国土地理院という違いがあります。
余談ですが、明治時代には国土地理院はなく、帝国陸軍参謀本部陸軍陸地測量部という軍隊の組織でした。
本題に戻ります。
測量という作業に関しては、基本的には測量士と土地家屋調査士の測量に大差はありませんが、
測量士は、公共測量や土木建築工事の測量はできますが、登記の権限がありません。
土地家屋調査士は、土地の境界確定、分筆登記、建物登記などの測量はできますが、公共測量や工事測量は
できません。同じ測量でも管轄する国家機関、職域で棲み分けがされています。
もっと嚙み砕いて言いますと、測量士はインフラと呼ばれる社会基盤の測量をするプロ、土地家屋調査士は不動産全般の測量をするプロ
です。
同じ測量でもそれぞれの得意分野があるので、「測量は楽しい」です。
次回は、私がお勧めする測量を身近に感じれる「劔岳 点の記」についてお話できたらと思います。