こんにちは。瀬古土地家屋調査士事務所 測量士の志知です。
測量という職業柄、多くの工事現場や建築現場で測量をしていると
気になるのが最近の住宅建築の工法です。
近年は、工場で加工された木材をトラックで運び込み
現地では組み立てていくだけの作業で、朝の時点では組みあがってない
状態でも夕方にはほとんど組みあがっている状況です。
私は、親戚に大工さん、近所の同級生で幼馴染のお父さんが大工の棟梁を
している環境で育ったので、幼少期は職人だった父方祖父や大工さんが遊び相手でした。
材木に墨を打ち、カンナで材木を削る、鑿で接合する所の組み手を掘る
などの職人という仕事にも技能にも幼少期から触れていたために
私は、職人気質という生き方?性格になったと思います。
私たちの世代はそういう生きた学習といいますか、実際に触れて学んできました。
近年、大工さんだけでなく測量という分野も技術や考え方が変わってきまして、
古き良き在来工法が淘汰されている時代になったと思うと少し寂しく思います。
ようするに、在来工法=古いやり方という表現をされてしまいます。
ですが、大げさに言えばオートメーション化していく時代でも、扱うのは
やはり人間ですから、在来工法をしっかり継承していかなければとも思います。
私の趣味に建築物探訪というのがあるので、休日はスケッチブック片手に建物や
お庭のスケッチいきたいと思っています。